授乳を終える(卒乳)ケアについて
授乳はいつまでするのですか?
授乳をやめるにはどうしたらいいですか?
と、聞かれる事が多々あります。
今回は「卒乳」についてお話ししたいと思います。
卒乳とは・・・
卒乳とは子供が母乳を飲まなくなることを一般的に指します。子供の方から自然に飲まなくなるということではなく、親の働きかけで辞めていくことも含みます。
離乳食(補完食)と母乳の分泌
母乳だけでは足りない鉄分などの栄養を補うため、5〜6ヶ月頃から離乳食を始めていきます。
【生後5・6ヶ月頃】
離乳食1回/日(食後すぐに母乳かミルク)
離乳食とは別に授乳のリズムに合わせて、母乳または育児用ミルク飲みたいだけ
【生後7・8ヶ月頃】
離乳食2回/日(食後すぐに母乳かミルク)
離乳食とは別に授乳のリズムに合わせて、母乳はのみたいだけ、育児用ミルク3回/日程
【生後9・11ヶ月頃】
離乳食3回/日(食後すぐに母乳かミルク)
離乳食とは別に授乳のリズムに合わせて、母乳は飲みたいだけ、育児用ミルク2回/日程
このように・・・母乳は飲みたいだけ与えますが、食事からとれる栄養が増えていくことで、育児用ミルクを飲む回数が減ってくることと同様に、母乳をしっかり飲む回数も自然と減ってきます。
母乳の分泌維持に必要なホルモンは分娩後をピークに低下していきますが、授乳により一時的に上昇します。頻繁に授乳することで、ホルモンは何度も一時的に上昇し、結果的に全体的にみると緩やかにホルモン値は低下します。全く授乳しないと2週間で正常非妊娠時のレベルまで低下します。
ですから、離乳食が進むにつれ、授乳回数が減るとホルモンの低下も早まり分泌も自然と低下していきます。
離乳食が3回食べれて、自然と子供の方から母乳を飲まなくなった場合は、乳房の特別なケアは必要ないことも多いです。
卒乳(断乳)したい理由は様々・・
乳頭の痛み、乳頭混乱、乳腺炎、職場復帰、歯が生えて噛まれる、妊娠した、病気、上の子や赤ちゃんのお世話が大変、、、など
様々な理由で卒乳したいと思うこともあるかと思います。
母乳は赤ちゃんにとって最適な栄養であることや免疫力の増強、ママにとっても産後の回復を早めたり、疾病の予防などの利点があります。
また、乳幼児突然死症候群SIDSの発生は、母乳で育てられている赤ちゃんの方が発生率が低い事がわかっています。
もし、産後早期で母乳を辞めたいと思う時は、上記の理由のほとんどは母乳育児が続けられる事も多いです。一人で悩まずに、まずは当院やお住まいの助産院等に相談しましょう。
卒乳の方法
1.急激な卒乳(断乳)
例えば、病気になってしまい強い薬の影響の為に母乳を急に辞めないといけない場合です。
母乳をやめると乳房が張ってきて痛みなどの不快感がでてきます。そのままにしておくと乳腺炎になる場合があるので、不快感がある時は搾乳をしましょう。搾乳を徐々に減らすことで、分泌が減ってきます。不快感が強い時は乳房を冷やしましょう。
2.計画的卒乳
医学的な理由でも母乳を辞めるまでに期間がある場合や、他の理由でもご自身が納得して卒乳すると決めた場合です。
授乳回数を徐々に減らし、必要なら、代わりにミルクをあげる回数を増やします。
母乳の分泌を徐々に減らすことで、乳腺炎などのトラブルが起こりにくいです。
痛みや不快感がある場合は、搾乳や乳房を冷やしましょう。
3.自然卒乳
子供から自然に飲まなくなるまで授乳を続ける方法。1歳を過ぎて、離乳食3回食べれている頃の自然卒乳でしたら、乳房の張りも感じることは少なく、卒乳後の特別な乳房のケアは必要ない事も多いです。
◇自然卒乳でも予想外に卒乳後に張ってきたり、また、卒乳後の搾乳(排乳)は、張りが強かったりしてご自身では上手くできないことも多いです。そういった場合には、助産院等でケアが必要です。
あきこ助産院での卒乳(断乳)ケア
・卒乳に向けてのご相談や卒乳後の乳房ケア等をさせて頂きます。
お話を聞きし、卒乳に向けて一緒に計画を立てたり、卒乳後の搾乳(排乳)ケア、自己搾乳する目安や搾乳方法のご提案などをご自宅に伺いご相談・ケアさせて頂きます。
無理なく、乳房トラブルを起こすことなく卒乳となるようサポート致します。
また、卒乳が完了するまで、LINEにて状況のご相談(無料)もしています。
分泌具合にもよりますが、溜まった母乳を出す搾乳ケアは、3.4回程度・3.4週間程で完了する事が多いです。
・乳頭の痛みが辛いなどで、産後早期に母乳を辞めたい場合、まずはご相談下さい。
お話しを伺い、母乳育児を続けていく方法も含め、納得して卒乳(断乳)に向かうことができるようケアしたいと考えています。
※産後1年未満の卒乳(断乳)のご相談や乳房ケアは、大阪市産後ケア(アウトリーチ・訪問型)でも対応可能です。
ご相談方法は以下の方法でお願い致します。
- 電話080-7145-0991
- LINEメール ID : akikojyosann
- ホームページ内のお問い合わせメール
大阪市住吉区 あきこ助産院
訪問可能地域の目安:
大阪市・堺市・松原市・大阪狭山市
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