乳汁分泌過多でお困りのママへ
出産後1〜2週間程を過ぎてくると、赤ちゃんの母乳摂取量に合わせて母乳が産生されるようになってきます。ですから、授乳後の乳房は柔らかく快適と感じるようになります。
赤ちゃんが飲む量よりも母乳の産生量が多いことを「乳汁分泌過多」といいます。乳汁分泌過多の場合、乳腺炎に発展することもありますので注意が必要です。
乳汁分泌過多にみられる所見
- 快適と感じられず「空」になったいう感覚がなく、すぐに充満感を感じる
- 授乳後もしこりが残る、乳房を押さえると痛みを感じる
- 吸わせ始めの時、射乳反射に伴い乳頭や乳房に強い痛みを感じる
- 赤ちゃんが授乳中にむせたり、せき込む
- 赤ちゃんが、のけぞったりして乳房から離れて吸わせ続けることが困難
乳汁分泌過多の主な原因
- 母乳量が十分なのに、授乳後も必要以上に搾乳していたことで、母乳の産生と赤ちゃんの飲む量との需要と供給のバランスが崩れてしまっている
- 母乳量が十分なのに、切り替え授乳(左右の乳房を頻繁に替える)をしたことで、母乳産生量が増えてしまった
- 赤ちゃんの意欲に合わせず、時間を決めて授乳をしたことで必要以上の乳房への刺激となった
母乳の産生を減らす方法 〜 片側授乳 〜
片側授乳の方法で、乳腺炎のリスクを抑えながら母乳量も減らすことができる
- 1回の授乳につき、赤ちゃんが満足して自然と離すまで片方の乳房からしっかり飲ませる。まんべんなく飲みとってもらえるように、授乳中に自分で乳房をマッサージするのもよい。指先で優しくクルクル円を書くように全体的にマッサージしたり、手のひらで乳頭に向かって撫でるようにマッサージする。
- しばらくして、また母乳を欲しがっても3時間以内であれば前回吸わせた同じ乳房から授乳する
- 片側授乳を始めると、授乳しない側の乳房は張ってくるので、不快な感じがなくなる程度に搾乳する。この時、すっきりする程搾乳すると、母乳産生に繋がり逆効果になるので注意する
- ほとんどの場合は1週間程度で、母乳は適正な量になる
射乳反射のコントロール
強い射乳反射で授乳し始めに、乳房や乳頭の痛みや、赤ちゃんがむせたりする場合には、授乳する前に軽く搾乳して、乳汁の分泌が落ち着いてから授乳させる。
うまく搾乳できない(射乳反射を起こせない)場合は、赤ちゃんに3分程度吸ってもらい射乳反射が起きたあとに一旦離して、タオルで乳房を抑えて乳汁の流れが落ち着いてから再び授乳する。
いかがでしたか?
乳汁分泌過多から乳腺炎へと発展することもあります。
乳房のしこりが取れない、乳房の赤みや痛みを伴うなどの症状が現れている場合は、早めにご相談下さい。
大阪市住吉区にある「あきこ助産院」では、乳腺炎のケアなど母乳に関するご相談を、ご自宅に訪問してケアさせて頂きます。
まずは、ご気軽にお問い合わせ下さい。
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